【水没】防水機能があるiPhoneXSMAXが水に濡れて画面が映らなくなった【有機EL故障】

水濡れで不具合発生

iPhone初期の機種では、防水機能はありませんでしたが、iPhone7以降から防沫・耐水・防塵性能が追加されました。

完全防水ではありませんが、雨の水がかかったり、ジュースなどの飲み物を誤まってこぼしてしまっても本体内部に水や液体が入らない設計で壊れないようになっています。

防水には規格があり、iPhoneXSとXSMAXは「IEC 規格 60529 」に基づく IP68 等級で、iPhone7〜X,XRは、「IEC 規格 60529」 に基づくIP67 等級になっています。

等級の違いにより、耐えられる水深や水に触れている時間の違いがあるため、お使いの機種がどの規格で、どこまで水を防ぐことができるかを把握しないと水が本体に侵入して壊れてしまう場合があります。

今回ご紹介故障事例は、iPhoneXSMAXの水没故障です。

水に濡れて使っていたらディスプレイが映らなくなった

iPhoneXS MAXを水に濡れたまま使っていたら、ディスプレイに縦線が出て、タッチ操作の反応も弱くなり、最終的には、真っ暗になって何も表示されなくなってしまったそうです。

充電器を挿すと音が鳴り何かを受信すると通知音とバイブの振動があるので、完全には壊れてなさそうな状態でした。

防水機能がある機種に水が侵入すると、逆に乾燥しづらくなります。

水が残っているといつ完全に壊れてもおかしくない状況なので、水が侵入したらすぐに分解して水の乾燥をさせた方が直る可能性が高くなります。

本体内部の確認

起動が確認できているので、壊れる前にすぐに分解をします。

水没してから日にちが経っていましたが、それでも少しですが水が本体内部に残っていました。

こちらは有機ELパネルの裏側です。

画像中央に赤い小さなシールがあります。

これは水没判定シールで、通常白色ですが水に濡れると赤く変化します。

これだけ小さなシールなので、少しの水の侵入で濡れることはあまりなく、大量に水が入ると反応することが多いので、ここが赤くなっているということは、水がたくさん入ったことが分かります。

水没したらすぐに電源を落として乾燥をさせた方がいいとネットなどに出ていますが、その理由は、水が入っても本体はすぐに壊れないのですが、水が入ったまま壊れていないかなどの確認をしてしまうと、その動作の確認で電気を流してしまい、内部で部品のショートや基板のショートが起こり壊れてしまいます。

水に濡れてすぐに動作確認をして壊れなくても、水を乾燥させないでそのまま放置すると、水に濡れた部品が錆びてしまったり、ICチップが腐食して無くなってしまうことで時間差で壊れることもあります。

今回も時間が経過していたので、画像中央のネジが茶色に錆びてしまっています。

ネジが錆びてしまっているということは、今後ICチップも腐食してしまう可能性もあります。

乾燥をしたら故障箇所の特定

水分の除去とクリーニングをして安全が確認ができたら、壊れている箇所の特定に入ります。

今回は、起動確認はできていましたが、画面が表示されないので、はじめに新しいディスプレイで表示できるかを確認します。

ディスプレイが表示されないと他の動作確認ができないのでディスプレイを交換して直らない場合は、ここで修理不可(基板故障)になってしまいます。

有機ELディスプレイを仮付して表示されるか確認をします。

ディスプレイのケーブルを差し込むだけで、本体が壊れていなければ組み込まなくても表示させることができます。

仮付け確認でもすべての部品を取り付けた状態で確認するのが安全です。

ディスプレイ以外充電もできてカメラや他の動作も正常なことが確認できたので、壊れている有機ELディスプレイだけ交換します。

有機ELディスプレイ交換

壊れたパネルからイヤースピーカーの部品を取り外します。

古いパネルから新しいパネルに移植するのはこちらの部品一つだけです。

FACE IDのセンサーも関係しているため、とにかく慎重に外します。

新しいパネルに戻したら本体に組み戻します。

最終動作確認をして修理完了

組み込み作業が終わったら、最終動作確認をして修理完了です。

今回は、水に濡れた後も使用してしまいディスプレイが表示されなくなってしまいましたが、ディスプレイが壊れているだけだったので、無事ディスプレイ交換だけでまた使用できるようになりました。

まとめ

耐水・防水機能がある機種でも水に浸かっている時間が長かったり、内部ゴムパッキンなどの劣化で水が侵入してしまうことがあります。

水が本体に入ってしまうと、防水機能があっても無くても基板や部品のショートで壊れてしまいます。

水が入った可能性があるときは、電源をすぐに落として、不具合や故障が発生しているときは、水が入っている可能性が高いので、できれば修理店に相談して対処しましょう。

対処が早ければ軽傷で直ることがあります。

不意の水濡れで完全に壊れることがありますので、データのバックアップは定期的に行うように心がけましょう。