Google Pixel 7 a のバッテリー膨張でバックパネルが浮き上がっている状態でした。
7aはメーカーでもリコールが発表されているのでバッテリー劣化や膨張などがある時は一度メーカーでご相談した方が良いみたいです。
今回のものはリコールがかかる前の時期にバッテリー劣化と膨張でご依頼いただいたものです。
早速画像を見てみましょう。

こちらがバッテリーが膨張したpixel 7a です。
真上からの画像ですがバックパネルが歪んでいるのがわかります。

左側面から見るとカメラ周りが破損しかけています。
pixelは画面から分解する機種と背面のバックパネルから分解する機種がありますが、7aは背面から分解をする機種です。
画面から分解する機種は画面破損の危険性があるのでバックパネルから分解する方が少し安心です。

バックパネルを剥がすのも大変ですが、バッテリー膨張の場合すでにバックパネルと本体に隙間ができているのでその隙間を利用して剥がすと簡単に剥がすことができます。
隙間にプラスチックのカードを使って剥がしています。
温めたりエタノールなどを使って粘着を弱めます。

バックパネルを少しづつ剥がしていきます。
バッテリー膨張の内部からの圧力で剥がせば剥がすほどバックパネルが浮き上がってきます。

バックパネルが剥がせました。
バッテリー膨張が目視で確認できます。

バックパネルで押さえつけられていたのでバックパネルを剥がすと余計に膨れ上がります。

バックパネルを剥がしたらバッテリーを取り外す作業に入ります。
少し分解が必要になります。
トルクスネジで固定されているためトルクスドライバーが必要です。
T1 サイズという小さなネジが2箇所あるのでそれぞれにあったトルクスドライバーが揃っていないと分解できません。

画像で見えているネジを全て外します。

ネジを外すと固定しているプレートを外すことができます。

プレートにLEDのパーツが貼り付けられているのでこちらを剥がします。

両面テープで固定されているので簡単に剥がれます。

プレートを外すとバッテリーや基板が見えるようになります。

まずバッテリーコネクタを外します。
金属プレートの下にあるので金属のプレートを外します。

T1の小さなトルクスネジで固定されています。

金属プレートを外すとバッテリーコネクタが見えてきます。

バッテリーコネクタを外しました。
これで基板に電気が流れなくなります。

バッテリーを取り外します。
バッテリーに透明のフィルムがあります。
このフィルムでバッテリー下の両面テープを切るようにスライドするとバッテリーを外すことができました。
この透明フィルムの意味はそのためだと思いますが違う可能性もあるのでご注意ください。

バッテリーにケーブルが乗っているのでこちらを切断しないように注意が必要です。

膨張したバッテリーを取り外すことができました。

膨張したバッテリーは亀裂があり破裂や発火の恐れがある危険な状態でした。

新しいバッテリーを取り付けて、コネクタも取り付けたら一度動作確認をします。
新しいバッテリーが正常か確認します。
時間があれば充電をして、充電がたまるかの確認もしています。

バッテリーコネクタを抑えている金属プレートを戻して、全体を固定しているプレートを戻してバックパネルを貼り付けたらバッテリー交換作業は完了となります。

バックパネルの盛り上がりがなくなったのでスマートになりました。

Google pixel 7a はメーカーでリコールがかかっています。
バッテリー劣化や膨張、本体が熱を持つなどがある場合は一度メーカーでご相談した方が安全です。
メーカー対応がない時は修理店でのご相談も有効かもしれません。
リチウムバッテリーは危険なものなので、メーカーや専門家にご相談しましょう。
この記事は参考程度にしてください。
ご自身での分解や修理をお勧めしているものではありません。
ご自身で修理や分解をするときはご自身の責任で行なってください。