今回はGalaxy A20 の画面交換事例です。
状態はガラス割れと真っ暗で何も表示されないよくある症状です。
真っ暗な状態でも起動確認ができていたので画面交換で直ると判断して修理を進めました。
他のメーカーや他の機種と同様に画面交換だけなので部品を発注するのですがこの機種は画面に種類があり修理を見分けるには画面のケーブルに記載されているものと同じ画面が必要です。
そのため部品発注は分解をしてからケーブルに記載されているアルファベットと数字を確認してからとなります。
修理する端末の状態はこちらです。

一度画面交換をしたことがある端末です。
今回も画面が割れてからディスプレイが映らなくなってしまったそうです。
少し古い機種ですがデータはそのまま復帰させたいという理由から修理をお選びいただきました。

Galaxy A20は背面から分解する機種です。
背面のバックパネルを取り外します。
バックパネルを取り外すと画面から出ているケーブルが確認できます。
画像下のケーブルでREV0.8とあるのがわかります。
このREV0.8がこの機種に使う画面になるのでGalaxy A20 のREV0.8の画面を仕入れる必要があります。

画面の種類を確認して分解作業に戻ります。
本体上にあるカバーはプラスネジで固定されています。
プラスネジを全て外してカバーを外します。

カバーを外すとバッテリーコネクタなどを外すことができます。
安全に作業を進めるためにバッテリーコネクタをはじめに取り外して基板に通電しないようにします。

先ほども確認していますが部品を間違えてはいけないのでこちらのREV0.8の画面を取り寄せるようにします。

REV0.8と記載のあるケーブルを外したら部品を仮付してディスプレイが表示されるか確認します。

画像のようにコネクタだけ外して新しいREV0.8の画面を仮付して電源を入れてみます。

画面が真っ暗で映らなかった状態でしたが新しい画面でディスプレイが表示されるのが確認できました。
部品間違えもないことも確認できました。

損傷が大きかったので基本的な動作確認もします。
問題がなければ修理を進めます。

電源をもう一度落としてバッテリーコネクタももう一度外して仮付の新しい画面も取り外して修理再開となります。
画面のケーブルが下から通っているので下にある部品を取り外します。

下にある部品はスピーカーです。
スピーカーを取り外すと画面のケーブルを抜くことができます。
サブ基板はそのままで大丈夫なので表の画面を剥がす作業に移ります。

画面は両面テープで貼り付けられているので温めたりエタノールなどを使用して粘着を弱めて画面を剥がします。

画面のケーブルはこのようになっています。
下から上に長く伸びているので背面から分解する必要があります。

ケーブルを通してから二度目の仮付で動作確認もします。
動作確認は何度も行った方が良いです。

画面は両面テープとB7000などの定番の接着剤で貼り付けました。
貼り付け後も動作確認をして分解したものを全て戻します。

バックパネルを貼り付けたら画面交換完了となります。
今回の機種で注意することは画面に種類があるので部品を購入する前に分解をしてからアルファベットと数字を確認する必要があります。
分解する前に部品が入手できるかも確認しておかないといけないのでこちらも注意が必要です。
こちらの記事は参考程度にしてください。
修理や分解は端末の故障につながる恐れがあります。
端末の修理や分解はご自身の責任で行ってください。


