今回はOPPO A54 のバッテリー交換事例です。
バッテリー交換といってもバッテリーの減りが早いとかではなくバックパネルが浮き上がってバッテリーが膨張している状態でした。
バッテリーが膨張すると画面や背面が浮き上がることがあります。
スマホはメーカーや機種によって画面から剥がして分解するものと背面を剥がして分解するものがあります。
バッテリーが膨張したときは画面を剥がして分解する機種は画面が浮き上がり、背面を剥がして分解する機種は背面が浮き上がります。
今回のOPPO A54 は背面から分解する機種なので背面が浮き上がってバックパネルが剥がれていました。

状態はこちらです。
真上から見ても背面が歪んでいるのが分かります。
突然このような状態になってもバッテリー膨張の経験がないと何が起きているのかがわからない方が多いです。

今回のものはバッテリーがかなり大きくなっていてバックパネルの隙間も大きく本体内が見える状態でした。
大きく開いた隙間から見てバッテリーが膨張しているのが確認できる状態でした。

ここまで大きく開いてしまうとバックパネルを引っ掛けたり水などの侵入に気をつけなければなりません。
二次被害を防ぐためにもスマホ本体のチェックと早めにメーカーや修理店に相談した方が安全です。

バックパネルは半分ぐらい剥がれていたのでそのまま全部剥がしました。
強力な両面テープで貼り付けてありますが内部から押されると剥がれてしまいます。

パンパンに膨れ上がったバッテリーが確認できました。

バッテリーが大きく膨らんだときは画面やバックパネルが割れることがあります。
内部にケーブルがあると断線したりします。
こちらのOPPO A54 もケーブルを押し上げていました。
かなり負荷がかかっていましたが断線はなかったようです。

バッテリーを交換するために分解を進めていきます。
基板上にあるプラスチックのカバーを外す必要があるのですが、A54は側面のフレームと一体になっているため側面と一体になったミドルフレームを外します。
ミドルフレームを固定しているプラスネジを全て外してから外します。

フレームから出ているケーブルを傷つけないように注意して取り外します。

ミドルフレームを取り外したら安全に修理を進めるためにバッテリーのコネクタを外して基板に電気が流れないようにします。

取り外したミドルフレームです。

バッテリーを取り外します。
バッテリーの取り外し方もメーカーや機種によって変わります。
OPPO は緑色のつまみを持ち上げるとバッテリーを取り外すことができます。
少し硬いので温めてゆっくり力を入れて時間をかけると持ち上がってきます。

ゆっくり持ち上げていってバッテリーを外すことができました。

新しいバッテリーをそのまま入れて組み戻していきます。

ミドルフレームをプラスネジで固定したらあとはバックパネルを貼り付けるだけです。
動作確認や新しいバッテリーが充電できるかなどはバックパネルを貼り付ける前に行っておきます。

動作確認と新しいバッテリーの確認で問題がなければバックパネルを取り付けてバッテリー交換完了となります。
リチウム製のバッテリーは膨張する時があります。
バッテリーが膨張したときは機種によって画面が浮き上がったり背面が浮き上がったりします。
お使いのスマホの状態は定期的に確認しましょう。
もし本体が歪んでいたり画面かバックパネルが浮き上がっていたらバッテリー膨張かもしれません。
異変に気付いたらメーカーや修理店に相談してみましょう。
この記事は分解や修理をお勧めするものではありません。
分解や修理はご自身の責任で行ってください。


