【iPhone11】バッテリーの状態が80%以下にになってお使いのバッテリーは著しく劣化しているとメッセージが出ている状態

iPhoneのバッテリー交換時期は、機種によって変わりますが、使用から2年前後で、充電回数は500回から600回ぐらいが交換の目安とされています。

iPhoneX以降は、バッテリーの容量が大きくなっているので、バッテリーの持ちがよくなり、それに伴って充電するサイクルが長くなるため、バッテリーの耐久性も良くなっているみたいです。

2023年現在、iPhone11が発売されてから4年近くなりますが、最近になってiPhone11のバッテリー劣化が増えて来るようになりました。

iPhoneSE2世代は、11よりバッテリーの容量が少ないため、昨年ぐらいから交換依頼が増えてきています。

バッテリー交換作業は、個人で簡単にはできませんが、修理の中では簡単な方の作業となります。

今回はiPhone11のバッテリー交換工程をご案内します。

バッテリー交換は画面を取り外して分解をします。

分解で一番はじめに行うことは、画面を取り外す作業です。

耐水性能がある機種は、画面と本体を耐水シールで貼り付けられているので、画面下のネジを外したら画面周りをドライヤーかヒートガンなどで温めると粘着力が弱まり外しやすくなります。

スマホやタブレットなどを分解するためのホットプレートなどもあります。

温めたら画面のガラスを割らないようにと液晶故障を起こさないように慎重に取り外しをします。

iPhone11の画面は左側から持ち上げて右方向に開きます。

開きすぎるとケーブルが断線してしまうため、半開きにしておいてケーブルのコネクタを外していきます。

作業を安全に進めるためにバッテリーコネクタを一番はじめに取り外すのですが、iPhone11の場合、液晶ケーブルが邪魔をしてバッテリーコネクタを抑えている金属のプレートが外しにくいので、液晶ケーブルコネクタを先に外すとバッテリーコネクタを外しやすくなります。

安全にはバッテリーコネクタを一番はじめに取り外したほうが良いと思いますが、液晶ケーブルを外さないとケーブルとドライバーが当たってしまうため、どちらを先に外すかは修理するかたによって変わると思います。

バッテリーコネクタを抑えているL字のプレートを外したらバッテリーコネクタを外して、液晶から出ている残りのケーブルを外したら少し上のイヤースピーカーケーブルを外して画面が外れます。

ネジ二つとケーブル三本を抜くだけで画面を取り外すことができますが慣れていないと難しい作業です。

画面を取り外したらバッテリーを取り外す作業になります。

iPhone全般とアンドロイド機種でもバッテリーは両面テープで貼り付けられているため、機種によって外し方が変わる場合があります。

iPhoneの場合は、5S以降両面テープを引き抜くような形になっています。

iPhone11は、バッテリーの上と下に両面テープを引き抜く箇所があるためそこから剥がしてピンセットなどで丸めながら引き抜きます。

ただほとんどが途中で切れてしまうため、結局はバッテリー自体を持ち上げながら取り外す作業になってしまいます。

上側の両面テープは、三本に分かれています。

ヘラなどで少し剥がして、毛抜きなどでつまみ上げてから少しずつ引き抜きをします。

今回は上と下の両方とも引き抜くことができず、途中でテープが切れてしまいました。

バッテリー下にも三本のテープを剥がす箇所があります。

同じように少し擦り上げるとテープがめくれるので、そこからピンセとなどで巻き上げます。

先にも申し上た通り、今回は途中で両面テープが切れてしまったので、エタノールを少し流し込んで粘着を弱めてバッテリーを持ち上げて取り外しました。

ワイヤレス充電の箇所を避けてテープが貼り付けられています。

バッテリーを取り付けるときは、専用のバッテリーシールで取り付けるか、専用ではない場合は、ワイヤレス充電や他のケーブルに張り付けないようにしなくてはいけません。

専用のバッテリーシールをバッテリー側に張り付けて本体にバッテリーを取り付けます。

今回は、専用のテープで取り付けました。

バッテリーを取り付けたら一度画面を仮付状態で戻して新しいバッテリーに異常がないか点検をします。

充電もして残量が上がるかの確認もします。

iPhoneXS以降に発売された機種は、メーカー以外でバッテリーを交換すると設定のバッテリーの状態が見れなくなってしまいます。

バッテリーに関する重要なメッセージという内容のものが残ってしまいます。

今の所通常使用には問題ありませんが、iOSのアップデートで何か影響がでる可能性はあります。

仮付の状態でバッテリーに異常がなければコネクタを抑えているプレートなどを取り付けて画面も取り付けます。

画面は上から差し込んでケーブルの挟み込み注意しながら組み込みます。

画面を組み込んだら最後にネジを締めこんでバッテリー交換完了です。

iPhone11のバッテリー交換は、XS以降の機種なので、重要なメッセージが表示されてしまいますが、通常使用には問題はありません。

作業も今まで通り難しい作業ではありませんが、画面を壊さないように分解することと、バッテリーを損傷させてしまうと火を吹いたり危険が伴うため、慎重に行う必要があります。

こちらは修理の工程を参考にしていただき、ご自身で修理や分解をするときはご自身の責任において作業をするようにしてください。