今年の夏はゲリラ豪雨や台風の影響で雨に日が多く例年より水没修理が増えています。
激しく降る雨が多いので濡れないように気をつけていても濡れてしまったり普段バイクや自転車に取り付けていて大丈夫でも雨の量が多く雨水が浸入してしまうことがあるようです。
今回はiPhone13で画面が真っ暗で突然表示されなくなったようです。
原因をお伺いすると2〜3日までに雨に濡れてそこから調子が悪くなりそのまま使っていたら画面が緑色や緑色でフラッシュしてから真っ暗で何も映らなくなったということでした。
マナースイッチの切り替えでバイブの振動があるので真っ暗ですが起動はできていることが確認できました。
本体をみるとインカメラの窓に水滴が見えたので本体内に水が残っていることが分かりました。
本体内に水が残っているためこれ以上余計な動作をすると起動できているものが起動できなくなったり基板故障をしてしまうことがあるためすぐに分解作業に入りました。
水濡れや水が本体内に入っているときは電源を落とせたら電源を落として充電器を挿したりするのは危険です。
こちらが今回修理する水没で画面が映らないiPhone13です。
インカメラ窓に水滴があって曇っているのが分かります。
水濡れをした時にインカメラやアウトカメラを確認すると水滴が付いていることがあります。
水滴が見えたときは本体内に水が入っているので電源を落とせれば電源を落として充電器も差し込まないようにして症状の悪化や完全故障を防ぎましょう。
SIMトレーを抜いておくと空気が入り乾燥しやすくなります。
いつものように画面下のペンタローブネジを外して画面を取り外します。
画面を開きました。
水没シールが白から赤に変わっていて所々水分が確認できました。
バッテリーはメーカー以外のものが取り付けられていたのでバッテリー交換歴があります。
SIMトレーの上のシールは赤くなっています。
通常白いシールですが水に触れると赤色に変わります。
画面上のインカメラ付近に水が残っています。
本体側よりは画面側に水滴がたくさんありました。
それでも雨に濡れてからお日にちが経過していることもあるのか水が大量にあるわけでもないです。
リアかカメラ上にも水滴が残っています。
水が残っているので安全のためにバッテリーコネクタを外します。
本体下の金属プレートを外してバッテリーコネクタを外します。
バッテリーコネクタを外したらディスプレイのコネクタを外します。
画面上にあるセンサーコネクタを外すと画面を取り外すことができます。
センサーコネクタを外しました。
本体から画面を取り外すことができました。
画面に水が残っていて本体は水分が乾いた跡があります。
本体側は基板の下に水が残っていることがあるので基板を取り外して乾燥をします。
水滴が残っていたリアカメラを取り外します。
水の乾燥跡が変色しているので熱が加わった可能性があります。
リアカメラが壊れていないかの確認は起動してから実際にカメラを起動してみて使えるかの確認になるのでそれまで故障しているかしていないかは分かりません。
基板を取り外しました。
基板とカメラと本体は時間をかけて乾燥します。
コネクタに腐食やショートした形跡は見られないのと起動はできていたので乾燥だけで復帰できる可能性が高いです。
基板があった場所に水の侵入は見られないためバッテリーやその他の部品は外さず乾燥作業の時間を長くとって乾燥させます。
本体とカメラと基板を乾燥させてる間に画面のセンサーを取り外します。
画面は緑色にフラッシュしていたので壊れているのは確実です。
本体の乾燥作業が終わったらセンサーと新しい画面を取り付けて電源が入るかを確認します。
本体を乾燥させたら基板とリアカメラを戻します。
直るかの確認なのでセンサーは画面に取り付けず本体に取り付けて新しい画面を仮付けした状態で電源を入れます。
電源を入れるとリンゴマークが出ました。
ディスプレイが壊れていたのが確実となりました。
このまま起動するか待ちます。
パスコードを打ち込む画面が出てタッチ操作もできたのでとりあえずは起動完了です。
このまま簡単な動作確認をして問題がなかったので作業を進めます。
本体に仮付けしていたセンサーを新しい画面に組み込んで本体に貼り付けたら水没液晶交換修理の官僚となります。
今回は雨に濡れてそのまま使っていたら画面が映らなくなったという症状でした。
インカメラに水滴が見えて本体内に水が残っていることを外部から確認もできました。
作業内容は本体を分解して乾燥作業をしてから壊れていた画面を新しいものに交換して直りました。
バッテリー交換歴があったので耐水性能が落ちていて水が侵入したものと思われます。
データもそのままで直ります。
耐水性能がある機種でも水が侵入すると壊れてしまいます。
修理歴がある端末は水が侵入する可能性が高いので水濡れにはご注意ください。
こちらの記事は参考程度にしてください。
ご自身での修理や分解はご自身の責任でお願いします。
ご自身での修理や分解は端末故障やおケガに繋がることもあります。
何かあったときはメーカーにご相談してください。