機種変をしてから使わずに保管しておいたiPhone6sプラスがリンゴマークの点滅で使えなくなったというものです。
機種変するまで使えていたそうなのでバッテリーが劣化した可能性もあります。
本体の状態を確認するとバッテリーが膨張して起動ができませんでした。
充電器を挿している間だけリンゴマークが点滅します。
バッテリーが劣化したまま放置して膨張して完全にバッテリーとしての機能が失われた状態です。
この場合はバッテリー交換で復帰することがほとんどなのでバッテリーを交換してリンゴマークが出ましたがそこから進むことができませんでした。
バッテリー交換でリンゴマークが点灯したままなので今度はリカバリーモードにしてアップデートを試してみます。
パソコンでitunesを立ち上げて同期します。
リンゴマークの点灯のままや点滅の時は繋いだだけでは同期ができないのでiPhone6sプラスの場合はパソコンと接続したら電源ボタンとホームボタンを同時に長押しするとリカバリーモードというパソコンのマークに変わります。
ただ今回のiPhone6sプラスは同時長押しでリカバリーモードに入りませんでした。
電源ボタンは正常だったのでホームボタンを確認すると両面テープのところが緩く動いてしまうためおそらくケーブル切断が考えられました。
違うホームボタンでリカバリーモードの手順を行うとやっとリカバリーモードに入れることができました。
現時点でバッテリー膨張で完全故障とホームボタンが使えない状態がわかりました。
新しいホームボタンと新しいバッテリーを仮付けしてリカバリーモードでアップデートを試します。
リカバリーモードの場合はアップデートと復元が出てくるのでアップデートを選びます。
復元を押すと初期化されるのでデータを消したくない時はアップデートから試します。
結果は不明なエラー(9)と出ました。
エラー9は基板故障の可能性が高く基板故障でも直すのが難しいエラーです。
ご依頼は過去のデータを見てみたいということで安く直れば修理したいということだったので今回は基板修理には進まずここまでで修理不可となりました。
保管しているだけで壊れることはないのですがたまに保管していたものが使えなくなっていたことは過去にもありました。
考えられるのはバッテリーが膨張して何らかの過電流か何かが起こっていたか、バッテリーが完全に壊れている状態で久しぶりに充電器を挿した瞬間に基板に電流が流れ基板がショートした可能性かと思います。
大切なデータは保管する前にバックアップをしておくことをお勧めいたします。