【画面修理】車に轢かれて画面が粉々になって液晶も壊れてしまったiPhone8

画面がバキバキで危険な状態

iPhone8の画面ひび割れですがガラスが粉々になって触るにも危険な状態です。

液晶もこのような状態なので表示されません。

見た目では全損状態です。

さっきまで使えていたものが一瞬で壊れてしまい、壊れたことを冷静に受け止めた時、真っ先に思い浮かぶことは「データは無事なのか」とか、「データだけでも取り出すことができないか」など本体が壊れたことよりデータを心配してしまいます。

最悪本体は、機種変や買い直せば済みますが、電話帳や今まで撮りためた思い出の写真など、データが消えてしまうと2度と見れなくなってしまいます。

今回の場合、本体の損傷が大きく、メーカー修理だと本体交換の可能性が高くなります。

データはバックアップがあってメーカー保証があれば、新しい本体でまた使えるようになりますが、データが無くなると困る時や、画像や連絡先などのデータがどうしても諦めきれない場合は、メーカー以外の修理店で直せる場合があります。

今回は無事復帰することができるのでしょうか?

 

破損の状態

画面全体に細かくヒビが入っています。

上の画像は、iPhoneの上の部分です。

角の損傷が激しく、画面をみて左上の部分は、ガラスが剥がれて内部も見えてしまっています。

左上の部分には、WI-FIのアンテナがありますが、中が見えるような損傷でもまず壊れることはありません。

上の部分が破損した時に壊れる可能性がある部品は、フロントカメラの部品です。

カメラが使えなくなったり、近接センサーなどのセンサー類が反応しなくなるのと、通話の時に音声も出なくなってしまいます。

下の部分も同じくかなりの損傷を受けています。

ホームボタン右側のガラスが剥がれてしまっています。

プラスチックの部品が見えていますが、これは画面の部品の一部で、ガラスを貼り付けているものです。

下の部分が大きく損傷して画面以外に壊れる可能性があるのがホームボタンです。

今回のものは、ホームボタン周りの損傷が激しく、ガラスが剥がれたことによって、ホームボタンが動いてゆるゆるになっています。

ホームボタンが動いてしまうと、配線(ケーブル)が切れてしまったり、ケーブル内で断線してしまうことがあります。

こちらのiPhone8は、画面以外にも上の部分と下の部分の破損が大きいので、フロントカメラやホームボタンなどの破損や故障も考えられる状態です。

 

画面の取り外し

細かい作業工程は省きますが、上の画像は、画面を取り外した状態です。

左側が基板やバッテリーなどが収まっている本体で、左側が液晶パネルです。

見た目が全損状態でも、画面を取り外して見てみると本体側には、目立った破損はありません。

基板は、目に見えないような小さなICチップが詰まっているので、新しいパーツを取り付けて動作の確認をして壊れていないかを確認します。

画面に取り付けられている部品も取り外します。

上からフロントカメラケーブル、イヤースピーカー、ホームボタンです。

こちらの部品も壊れている可能性があるので一つ一つチェックします。

起動の確認

新しい液晶パネルを取り付けて起動の確認をします。

通常動作の確認は、フロントカメラやホームボタンなど全てのパーツを取り付けて起動確認しますが、今回ホームボタンケーブル破損が確認できたので、まずはホームボタン無しの状態で確認します。

壊れたパーツを取り付けるとリンゴマークの状態から立ち上がらないことがあります。

リンゴマークから難なく起動しました。

アップデートされた状態でしたが、パスコードロックがかかっているということでデータが無事なことが分かります。

この後の確認でもデータはそのままの状態でした。

起動とデータが無事なことが確認できたので、他のパーツも動作確認しましたが、見た目で破損が確認できたホームボタンに異常がありました。

完全に壊れているのではなく、触ると過敏に反応してしまい、ホームボタンに少し触れるだけで連打しているような状態になっていましたが、今回は、データ優先ということもあり、液晶画面だけ交換します。

液晶パネルの交換

新しい液晶パネルにフロントカメラやホームボタン、それを抑える金属のプレートなどを移植します。

 

最後は暗い画像になってしまいましたが、液晶パネルを本体に組み込んで、念の為組み込み後も動作の確認をして無事に修理完了です。

まとめ

見た目が全損状態の画面破損でも、基板が壊れていなければ部品の交換で直ることがあります。

基板が壊れていなければほぼデータはそのままで復帰します。

液晶パネルだけ交換して普通に使えるようになりますが、本体の破損状態や複数の部品が壊れていて、直っても使うのが困難な場合、データを優先して液晶パネルだけ直せば、液晶が表示されて操作もできるようになるので、バックアップやデータの移行ができるようになります。

破損の状態が大きい時は、目的にあった修理をするようにしましょう。