落として画面がひび割れたiPhone12の画面交換です。
本来iPhone12は有機ELディスプレイですが有機ELより安く手に入る液晶があるので今回は液晶パネルでの交換となっております。
ディスプレイ表示やタッチ操作は正常ですが画面だけが割れていました。
画面を取り外すにはiPhone全般で画面下のペンタローブネジというものを始めに外します。
星型のネジなのでこちらにあったドライバーを用意する必要があります。
ネジを外して画面を取り外すのですがiPhone7以降に耐水の性能があり画面と本体は強力な両面テープで貼り付けられています。
iPhone12からテープの強度が増していて簡単には画面は剥がせません。
温めたりエタノールを使用すると剥がしやすくなりますがかなり大変な作業ですので画面を剥がす道具や手順、準備が必要です。
iPhoneの機種によって画面を開く方向が変わりますがiPhone12は右から起こして左側に開けるようになっています。
画面を起こしたら左下の方にある金属プレートをY字ドライバーでネジを２本外します。
プレートを外すとバッテリーコネクタと画面から出ている２本のコネクタが見えてきます。
安全に作業を行うためバッテリーコネクタを外して通電しないようにします。
画像の小さなコネクタがバッテリーコネクタです。
次に画面を取り外すために画面から出ているディスプレイのコネクタとタッチセンサーのコネクタを外します。
長方形の長いコネクタを外すと短いコネクタが見えるのでこの二つを外します。
画面のコネクタを外したら画面上の方に取り付けられているイヤースピーカーのコネクタを外す必要があります。
同じようにY字ドライバーでネジを４本外すとプレートを外すことができます。
イヤースピーカーコネクタを外すと画面を取り外すことができます。
合計３本のケーブルコネクタを外すと画面を取り外すことができ画面と本体を分離することができます。
画面を交換するので本体側の作業はありません。
画面に取り付けられているイヤースピーカーを外して新しい画面に移植します。
ネジを４本外すのですが画面を裏にして右側のネジ２本はプラスドライバーで左側２本はY字ドライバーでネジを外します。
ネジを外したらイヤースピーカーを起こしあげます。
近接センサーや環境光センサーなどは画面に貼り付けてあるのでケーブルを切らないように慎重に剥がす必要があります。
センサー類はFace ID に関連するものもあるのでケーブルを切ったり傷をつけてしまうとFace ID が認識しなくなることがあります。
エタノールを使うと粘着を弱めることができます。
粘着で張り付いているところとはめ込んであるところがあるので構造を理解しておく必要があります。
イヤースピーカーを取り外したら新しい画面に取り付けます。
粘着が残っていることがほんんどなので粘着の部分を押し付けて近接センサーははめ込むだけで取り付けできます。
センサー類を貼り付けたらイヤースピーカーを倒してネジで止めます。
画面を取り付けたら組み込む前に動作確認をします。
iPhone12以降は画面のケーブルとイヤースピーカーのケーブルも取り付けないと起動しないため動作確認をする時はイヤースピーカーも取り付けます。
今回はイヤースピーカーを画面に取り付けた状態で動作確認をしていますが画面に取り付ける前に動作確認をする際はイヤースピーカー単体で取り付けて動作確認もできます。
動作確認で新しい画面の確認とその他の動作で問題がなければプレートを戻して本体内の作業は完了です。
画面を組み付けて画面下のネジを止めたら画面交換完了です。
画面交換は比較的簡単ですが画面を剥がす作業が慣れないと時間がかかります。
画面交換以外のバッテリー交換やその他の作業では画面を壊さないように取り外さなければいけないので画面交換以外の修理をご自身で行うことはお勧めできません。
画面交換も本体を壊してしまうことがあるのでご自身で修理をする際はご自身の責任において十分ご注意ください。
