今回は電源を入れた時に出るリンゴマークから立ち上がらないiPad Air 2 の起動不良の修理です。
リンゴマークから立ち上がらない状態はリンゴループと呼ばれていています。
エラーが起きた状態でソフトウェアの問題やICチップ故障の基板故障、そのほかセンサー類の部品や充電コネクタの不具合でこの症状になることがあります。
なので簡単に直る時と基板故障で直らないこともあります。
リンゴマークの状態も点灯したままや点滅を繰り返す症状があります。
今回は点灯したままの状態でした。
充電器につながずに点灯したままなのでバッテリーからの電力は供給されています。
まずはitunesでアップデートや初期化を試すのですがデータをそのまま生かしたいときはアップデートから試してデータが消えても大丈夫な時は初期化も試します。
パソコンに接続するにはitunesを立ち上げて同期をしますがリンゴマークの状態では同期ができません。
iPad Air 2 のようにホームボタンがあるタイプはパソコンにケーブルで接続をしてitunesを立ち上げたらスリープボタンとホームボタンを長押しします。
そうすると同期ができます。
スリープボタンとホームボタンを同時長押しをパソコンが反応するまで推し続けます。
今回はお持ち込みいただく前にご自身でitunesの接続を試したそうですがエラーが出て同期ができなかったようです。
エラー番号をお伺いすると、0xE8000065というものでした。
エラーの画像を送っていただきました。

画像を確認すると、このiPadに接続できませんでした。不明なエラーが発生しました(0xE8000065)。とあります。
こちらのエラー番号は当方ではみたことがなかったのでネットで調べたところパソコン環境に問題がありそうな感じでした。それをお伝えして再度試していただきましたが同期ができなかったようです。
こちらでも試させていただきたいためお持ち込みをお願いしました。

お持ち込み頂いたiPad Air 2 です。
充電器を接続せずにリンゴマークが点灯したままになっていました。
ここからアップデートと初期化を試します。

MacBook Airでitunesを立ち上げてスリープボタンとホームボタンをパソコンが認識するまで同時に長押しします。
パソコンが認識すると画像のようにアップデートと復元のどちらかを選ぶメッセージが出てきます。

iPadはリンゴマークからパソコンのマークに変わります。
この状態はリカバリーモードという状態です。
リカバリーモードになったら、まずはアップデートを選んで試してみます。

アップデートをクリックします。

次へをクリック

次は安全情報を確認したら同意しますをクリックします。

右上にダウンロードの状態が確認できます。
右上でぐるぐる回っているところをクリックします。

クリックするとダウンロードの残り時間やダウンロードする容量などが確認できるようになります。
パソコンのスペックやiOSによっては10分以上かかりますのでダウンロードが終わるまでしばらく待ちます。
パソコンはスリープ状態にならないように設定しておきましょう。

あと2分と出ています。
あともう少しでダウンロードが終わります。
この間は何もしていません。

iPadはパソコンと充電器のマークで変わりません。
ダウンロードの時間が長いとリンゴマークの状態に戻ることがあります。
戻った場合はダウンロードが終わった時にもう一度スリープボタンとホームボタンを押すとリカバリーモードに入ります。
ダウンロードが終わっているとすぐにアップデートや初期化が始まります。

ダウンロードが終わるとアップデートの準備に入ります。
itunesの真上にゲージが出てきます。

次にiPadも自動で再起動してアップデートの準備に入ります。

リンゴマークの下にゲージが出てきたらアップデートが開始されています。
ゲージが出なくて失敗する時があるのでアップデートが開始されていないようでしたら再度リカバリーモードの手順で最初からやり直します。

ゲージが一番右まで行くと完了となります。
ここまで最初に何回かクリックした以外は何もやることはありません。
パソコンがスリープになるときはスリープにならないように見守っていましょう。

ゲージが最後まで行くと画像のようなメッセージが出ます。
表示のとおりiPadが復帰するまでケーブルは抜かずに待ちます。

ゲージが一番右まで行って最終段階の再起動まで行きました。
不具合や故障があるときは途中でエラーになることが多いですが今回はエラーが出ず最後まで行きましたが、症状は変わらずリンゴマーク点灯のままに戻ってしまいました。
アップデートを年のため数回試して失敗したら、最後に初期化(復元)を試します。
復元は工場出荷状態というものでデータがあるときは全て消えてなくなります。
最初の段階で今度はアップデートではなく復元を選びます。
アップデート失敗して続けて行う場合は復元しか出ないことがあります。
アップデートを再度試したいときは一度キャンセルをしてアップデートを再度試してください。

結果は復元で初期化が完了しました。

アクティベーションロックがかかっているので動作確認はできませんがリンゴマークの状態から初期化で復帰することができました。
今回のエラー番号0xE8000065は、出たことがなく初期化が難なく復帰したため、ソフトウェアの不具合でリンゴループになり、アップデートはパソコンの環境で同期ができなかったものと思われます。
この番号が出たときはパソコンを変えると同期ができて直る可能性があります。
ただこの番号は同期ができていない時にでる可能性が高いため同期ができた後にアップデートをすると故障があった場合は通常のエラー番号が出て直らない可能性もあります。
いろいろと試して復帰ができないときはメーカーや修理店に相談してみましょう。