iPad Pro 11インチ 第3世代の充電ができない症状はタイプC充電コネクタの破損が原因でした。【充電コネクタ交換】

iPad Pro 11インチ 第3世代の充電ができない症状です。

iPad Pro の充電コネクタはタイプC充電器です。

そのほかのiPadも順次タイプC充電器に変更になっています。

今までのドックコネクタやライトニングコネクタでも充電ができなくなるトラブルはよくありましたがタイプCコネクタも充電ができなくなる故障がよくあります。

先端が削れたり端子がめくれ上がったりする事例があります。

充電コネクタで直らない時は基板故障の可能性が高くなります。

iPhoneで充電ができない時はほとんどが充電コネクタ故障ですがiPadは基板故障で充電ができなくなることがよくあるので充電ができない時は専門のところで見てもらう方が確実です。

今回は組み上げ画像はありませんが充電コネクタ交換の参考事例です。

こちらが充電ができなくなったiPad Pro 11インチ 第3世代です。

バッテリーの残量がなくなり起動ができなくなっていました。

起動ができなくなっていると機種の判別に困りますが裏面にあるモデル番号で機種の判別が可能です。

こちらはモデル番号A2377になります。

分解は画面を取り外す作業からです。

画面の周りの粘着テープを剥がして少し浮かしてから画面上部にあるFACE ID のセンサーを外します。

知らずに画面を上に持ち上げるとセンサーケーブルを切断してしまうので注意が必要です。

画面を少し浮かしたら画面を少し下にずらすとFACE ID のコネクタを抑えているプレートが見えてきます。プラスドライバーでネジを外してからコネクタを外します。

FACE ID のセンサーを外すと画面を半開きに開くことができます。

本体下のプレートをプラスドライバーで外します。

金属プレートを外すとバッテリーコネクタと画面から出ているディスプレイのコネクタが見えます。

今回交換する充電コネクタもここにあります。

画面から出ているコネクタは4本です。

iPadのバッテリーコネクタは基板下にあるのでiPhoneのようにバッテリーコネクタを抜くことはできません。こういうタイプは基板を浮かすかバッテリーコネクタと基板の間にプラスチックのカードなどを差し込んで絶縁します。

画面を取り外したら充電コネクタを取り外します。

iPhoneの充電コネクタは充電口とマイクとバイブの接点やスピーカーなどの接点など複数の部品でできていますがiPadの充電コネクタは充電口単体が多いです。

iPad Pro 11インチ 第3世代の充電コネクタはプラスネジで固定されています。

2個のネジを外すと充電コネクタを外すことができます。

iPadは機種によってネジで固定する機種とハンダで固定する機種があります。

ハンダで固定されている機種はハンダの技術が必要です。

充電口のコネクタを外しました。

充電コネクタを外したら次にプラスネジを外します。

プラスネジは本体下の一番下のネジです。

画像は片方だけ外したところです。

充電コネクタを外すことができました。

コネクタだけの小さな部品です。

充電コネクタをカメラで拡大すると先端が削れて端子が折れ曲がっているのがわかります。

タイプCコネクタでよくある症状です。

裏側も同じように先端が削れて端子が折れ曲がっています。

交換する新しいコネクタと並べてみます。

削れと折れ曲がりがよくわかります。

本体に充電コネクタを差し込んでからコネクタを差し込みます。

充電コネクタ交換は部品が小さくネジも2個しかないので簡単な作業です。

iPadの修理で難しいところは画面を外す作業です。

画面を取り外す時にガラスが割れたり液晶を壊してしまうリスクがあります。

充電コネクタ交換が簡単でもご自身でのiPad修理はおすすめできません。

今回は画像がここまでしかなかったのでここで終わります。

こちらの記事は参考程度にお願いします。

ご自身での修理や分解はご自身の責任でお願いします。