iPad Pro 11インチ 初代の充電器を挿しても充電が出来なくなった症状でした。
iPadの充電器は、機種によって種類があり、初期の頃の16ピンドックコネクタと8ピンのライトニングコネクタとタイプCコネクタがあります。
ドックコネクタとライトニングコネクタは、アップル独自のもので、アップル製品以外で対応しているものはありません。
タイプCコネクタは、スマホやタブレット以外の電化製品などで共通のものになります。
ProシリーズはタイプCコネクタで、AirシリーズもタイプCコネクタに変わってきています。
iPhoneもタイプCコネクタに変わってきました。
ドックコネクタでもライトニングコネクタでも充電トラブルは多くありましたが、タイプCコネクタでも充電が出来なくなる症状がよくあります。
今回は、iPad Pro 11インチ 初代の充電が出来なくなった症状をご紹介します。
いきなり画面を取り外したところですが、本体下に充電コネクタがあります。
iPhoneの充電コネクタは、マイクやスピーカーの接点、バイブの接点など複数の部品で構成されていますが、iPad Pro 11インチの充電コネクタは、充電口だけの小さな部品です。
iPadも機種によって部品構成や取り付け方の違いがあります。
iPad Pro 11インチ初代の取り付け方は、コネクタを基板に差し込むタイプです。
コネクタで基板に差し込むタイプと、ハンダ付けで溶接されているタイプがあります。
部品は小さく単体ですが、ハンダ付けのものは、ハンダ付けの技術が必要です。
iPhoneXSのカメラで拡大しました。
高性能のカメラがあれば充電が出来なくなった時に、外側からカメラでアップにすると破損が確認できることがあります。
画像はぼやけてしまっていますが、先端が削れているのが確認できました。
iPad Pro 11インチ 初代の充電コネクタは、2本のプラスネジを外してコネクタを引き抜けば取り外すことができます。
基板にコネクタで差し込むタイプは、比較的簡単に交換ができます。
iPadの修理で大変なところは画面を取り外す作業で、画面を剥がす時に画面が割れたり液晶が壊れると液晶交換が必要になってしまいます。
取り外したタイプC充電コネクタです。
先端は白か黒で塗装のようなものがあるのですが、削れて下地が出てきています。
先端が削れることで充電コネクタが薄くなり、その先の端子に引っかかり端子が折れ曲がっています。
折れ曲がって充電が出来なくなったり、隣同士接触するとショートして、基板も壊してしまう恐れが出ます。
反対側は黒くショートしているような感じがあります。
充電器を挿して反対側だけ充電ができる時があるので、充電がしづらくなったら充電器のコネクタを半回転させて両側で充電ができるかを確認します。
充電コネクタを交換して充電ができることを確認して液晶画面を貼り付けたら交換完了となります。
充電の反応を確認して念の為充電が増えるかも確認します。
稀に充電の反応があっても基板のICチップのショートで充電が増えないこともあります。
充電が増えるかと充電器は伝えづらいですが、半回転させて両側で充電ができるかを確認します。
基板のコネクタの入りが悪いと片側だけしか充電が出来ないことがあります。
今回のiPad Pro 11インチ 初代の充電が出来ない状態は、本体側の充電コネクタ交換で直りました。
iPhoneでもよくある故障で、その時は充電コネクタの交換で直りますが、iPadの場合は、充電コネクタ故障と、基板故障でも充電が出来なくなることが多くあります。
この記事は参考程度にしてください。
ご自身での修理や分解は、ご自身の責任でお願いします。
ご自身での修理や分解は、端末故障やおケガにつながることもあるので十分ご注意ください。