今回は、有機EL版 の任天堂 スイッチの修理です。
症状は、イヤホンを挿してゲームで遊んでいたところ、イヤホン差し込み口のところからイヤホンが折れてしまって、本体側に折れたものが残ってしまった状態でした。
イヤホンが折れることはスマホやタブレットでもよくあります。
折れてしまうと外側から取り出すのは難しく、スイッチのようにイヤホンのところがプラスチックだと、取り出すときに変形したり、削れてしまったり、ひび割れてしまうことがあるので、こういった場合は、部品交換になります。
有機EL版 Switchのイヤホンジャックは、ゲームスロットとSDカードスロットが一体になっている基板です。
今回は、こちらの交換で修理となりました。
有機EL版 Switchの裏側です。
前の機種よりスタンドが大きくなりました。
裏側のプラスチックでできたカバーを外す作業から開始となります。
スタンドを起こしあげます。
SDカードが入っている時はSDカードを抜きます。
スタンドを起こすとY字ネジが見えてきます。
裏側下の左右にあるY字ネジ2本をY字ドライバーで外します。
左右のY字ネジ2本を外しました。
本体上にあるネジを外します。
ここからはプラスネジを外していくので、プラスドライバーを使います。
本体上のネジを外しました。
本体上のネジは短く小さいサイズです。
場所によってネジの大きさが違うので、外したら組み込むときに間違えないように区別して保管します。
本体下は、充電口の隣にあります。
本体下は、2本のネジを外します。
本体下のネジも短く小さいものです。
小さいネジのところに長いネジを間違えて入れてしまうと、中で貫通して部品や場所によっては基板を傷つけてしまうことがあります。
ここも組む時は間違えないようにしておきます。
側面は、プラスネジが何個か見えますが、本体上の方のプラスネジを外します。
側面は、左右一本ずつ外します。
先端がネジになっている特殊ネジです。
ネジを全て外したら、本体を押さえてカバーを上に持ち上げるとカバーが外れます。
プラスチックで割れやすいので、少しずつ浮かして、確かめながら外すと割れないで外れます。
以前の機種と同じように銀色のカバーを外すのですが、有機EL版は配線があるので、最初に配線を外します。
真ん中にある2本のコネクタを取り外します。
配線は白いテープで止まっているので、コネクタを外したら白いテープを剥がして配線を持ち上げます。
白いテープは組むときに使いたいので、片側だけ剥がしています。
配線を浮かしたら、銀色のプレートもプラスネジで固定されているので、固定されているプラスネジ全て外します。
プラスネジを外したら、プレートを持ち上げると外すことができます。
最初に外した配線は、本体に引っかかっているので、外す時は無理に引っ張らないように注意です。
今回は、ゲームスロット交換だけなので、本体に引っかかっているところはそのままにしておいて、銀色のプレートを開いています。
カバーを外したら本体内の作業に入ります。
バッテリーコネクタを外せるようになったので、安全に修理を進めるためにバッテリーコネクタを外しておきます。
こちらは前の機種と同じような構造になっています。
バッテリーコネクタは脆いので、バッテリーコネクタと本体側の受けのコネクタも壊さないように慎重に外します。
今回交換する部品です。
イヤホンジャック交換ですが、イヤホンジャックはゲームスロットとSDカードスロットが一体になっています。
交換する部品は、プラスネジ一本だけ外します。
プラスネジを外したら、部品を上に持ち上げると外すことができます。
部品と基板を接続しているコネクタは、基板自体にあるので、取り付けるときに基板に押し込むと接続することができます。
組み込みは逆の手順だけで特に難しいところはないので、撮影はしませんでした。
外した部品のところに新しい部品を取り付けてバッテリーコネクタを取り付けたら、カバーを戻します。
最後まで組み込んだら動作確認をします。
イヤホンの折れで部品交換となりましたが、交換する部品が、イヤホンジャックとゲームスロットとSDカードスロットが一体になっているため、動作確認は、イヤホンを挿して、ステレオで音声が出るかと、ゲームカードを入れてゲームカードを読み取り、ゲームができるかと、SDカードも読み取るかを確認します。
イヤホンを差し込めるようにするための修理ですが、部品が不良だと違う症状が出てしまうことがあります。
交換した箇所の部品確認は、実際に動作して確認します。
この記事は、参考程度にしてください。
ご自身で分解や修理をする際は、ご自身の責任でお願いします。
分解や修理はおケガや端末故障などの危険があるのでご注意ください。