今回はXperia 10 マークIII の画面交換事例です。
画面に2本のひび割れだけの軽度なものでした。
ヒビが少なくてもXperiaの画面はガラスとディスプレイが一体になっているため画面丸ごとの交換となります。
そのため修理後も変わらない品質を求めるならメーカー修理が一番です。
お安く直したりメーカー修理だとデータが消えたり初期化をしなくてはならないなどの時はメーカー以外の修理も良いかもしれません。
修理をする時はメーカーや購入したショップで料金や修理にかかるお日にちやデータがそのままかなどを確認してから他の修理店でご相談した方が納得ができる修理店に出会えるかもしれません。
このブログは修理を考えている方に画面交換の時はこういった修理をしていますということを確認してもらえたらと思って掲載しています。
では、今回の画面割れの状態です。
画面を見て左上のところからガラスが割れています。
画像では分かりにくいですが二本ひびが走ってます。
うっすら見えますが左側と左から右側にかけてひび割れています。
ディスプレイ表示やタッチ操作などは正常で画面上の方だけひびが入っています。
軽度なひび割れですがガラス割れの時はひびが少なくてもバキバキで画面全体のひび割れでも画面交換となります。
画面はガラスとディスプレイが一体になっているのでディスプレイが壊れていなくてもディスプレイが変わってしまいます。
細かい作業は省きますがXperia 10 III の画面交換は背面から分解をします。
機種によって画面から取り外すものと背面から外すものがあります。
背面のバックパネルは両面テープだけで張り付いているので温めたりエタノールなどを使用して粘着を弱めると外しやすくなります。
バックパネルを外したら本体上のプラスチックの部品を外します。
こちらはプラスネジ12本で固定されています。
プラスネジを外したらプラスチック部品が持ち上がるので下側に引き抜くと外すことができます。
柔らかい部品なので割れたり破損に注意しながら外します。
プラスチックの部品は上が引っかかっているので上と下に斜めに引き抜くようにします。
プラスチックの部品を外すとバッテリーコネクタを外すことができるようになります。
安全に作業を進めるためにバッテリーコネクタを外します。
バッテリーを見て右上にコネクタがあります。
プラスチックの部品を外してバッテリーコネクタを外したらバッテリー下にあるスピーカーを外します。
こちらもプラスネジで止まっているのでネジを外してから取り外します。
スピーカーは下側に差し込んであるためスピーカーを上から持ち上げるようにします。
右側や左側から持ち上げて少しずつ持ち上げていってバッテリーとスピーカーの間からヘラを差し込むと外れやすいです。
画像では分かりにくいですが本体から黒いプラスチックの爪が出ています。
ここにスピーカーが引っかかって固定されているのでこの爪を壊さないように注意です。
スピーカーを外すと画面のディスプレイコネクタが見えてきます。
このコネクタを外すためにスピーカーを外しています。
ディスプレイのコネクタを外したところです。
画面のコネクタを外したら表にして画面を取り外す作業をします。
画面は強力な両面テープで固定されています。
本体フレームと画面の隙間にヘラなどを入れて少しずつ剥がしていきます。
画面の状態は2本の軽度なひび割れでしたが画面が強力な力で固定されているため剥がすときに力がかかりガラス割れが広がることがあります。
割れると粉々になって剥がしにくくなるのでなるべくなら割れないように剥がした方が楽になります。
画面裏側はこのようになっています。
背面から分解する意味は画面のコネクタを外すためです。
画面を外したらガラス片や汚れなどをクリーニングして専用の両面テープを貼り付けます。
専用の両面テープは画面についてくるときと付いてこない時があるので、画面に付属していなかった時は両面テープを用意する必要があります。
コネクタを本体に通して画面を貼り付けます。
画面の動作確認は両面テープを貼る前に行います。
ディスプレイのコネクタを取り付けてバッテリーコネクタを取り付ければ起動ができます。
スピーカーは取り付けなくても動作確認はできます。
画面を貼り付けて動作確認をした状態です。
スピーカーとプラスチック部品はまだ戻していません。
動作確認ができてから画面を貼り付けてスピーカーとプラスチック部品を戻します。
ディスプレイコネクタをしっかり取り付けて新しいケーブルはたわんでいることがあるのでこの部分も折り目をつけておきます。
スピーカーを組み戻しました。
ネジも忘れずに止めます。
バッテリーコネクタがはまっているのを確認してからのプラスチック部品を上側に差し込んで位置を合わせてからネジで固定します。
ここまできたらあとはバックパネルを貼り付けるだけです。
古い両面テープを剥がしてクリーニングしたら新しい両面テープを貼り付けてそのあとにバックパネルを貼り付けたら作業完了となります。
今回は軽度なひび割れでしたが少しでもひびがあるとおケガや見栄えが悪いなどがあります。
ひびが少なくても画面を丸ごと交換しなくてはいけないので軽度なひび割れも重度なひび割れも作業や交換するものは同じです。
画面割れやディスプレイ故障などは画面交換でデータはそのままで直ります。
ご自身で修理をする際はご自身の責任でおケガや端末故障に十分ご注意ください。